テスラの無人ドライバー炎上事故の考察
昨日書いたエントリーで、どうして運転席に無人の状態でテスラが暴走し、事故を起こして炎上したのかを自分なりに考えてみました。
まず、自動運転状態だったという説はイーロン・マスクも明確に否定していますし、そもそもテスラ車は運転席に乗っていないとシステムが起動しないので、ウェイトを積んでシートベルトをして付けてようやく起動準備ができるようになります。 でもその状態でさらにフットブレーキを踏むとようやく起動するのですが、次はアクセルを踏まないといけません。 これらを助手席からコントロールしようとしてもどうやって? 長い棒で押す? はたしてこのような面倒くさい事をなんのためにするのでしょうか?
次に首尾よく走り出したとしても今度はオートステアリングをONにしないといけません。 これはある程度速度が出てないと(30km/h以上)作動しないのでそこまで加速してやらないといけません。 そこでオートステアリングを起動したとしても、あの150m程度の距離でいきなり全開加速などシステムはしません。そもそも速度表示のない道路では最高速度が70km/hに制限されます。 あのような事故がどのくらいの速度で起きたのかは想像できませんが、オートステアリング起動の後、高速で激突するには状況的に無理があると感じます。
↑テスラの走行軌跡想定
そこで私の考察ですが、これは普通に運転席にドライバーは乗っており、急加速した後の左カーブでハンドル操作を誤り右側の路肩の樹木に激突したのだと考えました。
その後、運悪くシステムがショート等の原因でダウンし、ドアロックが解除できなくなったのではないかと推測しました。
ドライバーはドアを開けようと脱出を試みたものの、運転席ドアを開けようとしたが開かず、それで助手席に移って助手席ドアを開けようとしたのではないでしょうか。 しかしドアロックされたままでシステムがダウンしてしまえばドアは開きません。 電池から出火したということですからあっという間に火が出て、そこで力尽きたのだと想像します。 後席の場合は、ドアロックは電磁式なので同様にシステムがダウンすると内側のレバーでは開きません。 このためシート下に非常用のプルタブが装備されてますが、まず普通の人はその存在は知らないと思います。
残念ながら後席の方もドアを開ける事すらできずに火に巻かれたのではないかと想像します。
つまり結論的には、これは無人運転とかでもなんでもなく、ただ脱出しようとして助手席に移動した後に力尽きた、そういう事故だったのではないかという事です。
事故の状況を見るとテスラはシャシーの下部を残して殆ど燃え尽きてしまっています。 このような延焼状態では、乗員がどんな姿勢で座っていたのかの想定は難しいのではないでしょうか。 警察官は運転席にいなかったという事を言っていますが、それがもともとそこにいたのか、それとも移動した後かどうかまでは検証できてないと思います。 個人的には、事故の後に脱出を試みて助手席に移動した…と考えるのが自然な気がします。
いずれにしてもテスラ車のような電気自動車は、バッテリーが燃えだしたら燃え尽きるまで燃焼してしまう恐ろしさを改めて実感した次第です。
私も事故には今まで以上に気をつけるようにします。
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