東京モーターショー中止に思う
日本ではまた緊急事態宣言が発出? されたようですが、自動車業界でも今年の東京モーターショーが中止となってしまいましたね。 とても残念です。実は北米でもデトロイトの国際自動車ショー(デトロイトオートショー)が2020年は早々と中止が決定され、2021年はMotor Bellaとして野外展示のみの開催となっています。 コロナの影響がまだまだ続いているようで残念です…。
対して、隣の中国では参加人数の制限はあるものの、従来と変わらない規模で上海モーターショーが開催されてます。 この違いはなんなんでしょうか…。
中国はいち早くコロナの制限下から開放されたという事なんですが、ワクチンの接種率を考えると北米でもかなり接種は進んでいますが、それでも北米は慎重な姿勢です。世界で中国だけが気勢を上げている状況に思えます。
2年に一度の東京モーターショーが中止になったことで、日本人の国産車に対する興味や進歩に対する情報が途絶えてしまうのではないかと心配しています。
例えば上海モーターショーではすでにEVの新型車展示が130車種以上も展示され、物凄い勢いでEV化が進んでいる事実が果たして日本には伝わっているでしょうか?
例えばBMWではスポーツクーペのi4、メルセデスは新型SUVのEQB、AudiはQ5とQ7の中間サイズの市販予定SUVであるコンセプトShanghaiを発表。国産メーカーでもトヨタはbZ4Xを発表し、マツダからはCX-30EV…と、EVを発表しないメーカーはいないくらいの勢いです。これだけ世界がEVを進めているのに日本ではその兆しも殆ど感じられない…これで良いのでしょうか?
例えば日本車で購入可能なEVは日産のリーフ、レクサスUX300e、Honda-e、マツダMX-30、トヨタのC+podくらいで、しかもリーフ以外はなかなか入手が困難という生産状況です。Honda-eやUX300eなんて事実上購入できないくらいですね。
かつて携帯業界が「ガラケー」と言われて独自の進歩を進めていった結果、殆どスマートフォンに駆逐されてしまった(iPhone 対Android)ように、自動車も気がついたら世界で販売できるEVが無くなってしまうのではないか…と危惧しています。
EVは当初、モーターとバッテリーと制御だけなので自動車メーカーでなくても参入が簡単、と言われて、その後はやはり自動車メーカーでないとまともなEVは出来ない…という話になっていました。 ですが最新の状況ではEVは結局自動車
メーカーだけでは無理でその電子デバイスを作れるメーカーが制御を司ることで主導権を握りつつあります。 AppleやSONYのように実際のEV車両製作を他メーカーにさせる企業も出てきてる事からもEVの作り方が今までとは大きく異なるというのがわかると思います。
このままだと日本がどんどん出遅れていくと心配しているのは私だけでしょうか?東京モーターショーが中止になって、その状況に日本が気が付かない事を知らないのは、このままでいいのか…と思います。
日本で今EV買うなら テスラ一択?メルセデスEQCはちょっと高い
日産ARIYAは果たしていつ? デビューしてくれるのかな
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