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2016年9月 3日 (土)

自動運転は本当に楽なのか?

先週はちらっと自動運転の話をしたわけですが、私もテスラは運転したことがありますし、自動運転ってまだまだ日本ではこれからの話しだと思ってますのでちょっと感じている事を書きます。

新型セレナの記事等を読んでいると、必ずといってもいいほどでるのが、

「運転操作を支援するためのシステムであり、自動運転システムではない」

「システムだけに頼った運転はせず、常に安全運転を心がけて下さい」

という文句。

これってPL法対応なのか? と勘ぐりたくなりますが、つまり自動運転中でもちゃんと周囲を監視して運転してくださいよー、という事ですね。

実はこれはなかなか難しいのです。

自動運転をオンにすると、まずアクセルとブレーキは操作しなくて良いので足は必然的に床に置きたくなります。 そうなると人間は緊張感のスイッチを切ってしまうようで、とっさの時の動作が鈍くなります。

また、ステアリングも手を添えていなくてはいけないとはいえ、自動で車線の中央を走ってくれるので人間は操作をしなくなります。 そうなると、自然と周囲への監視のスイッチを切ってしまうのです。 そうしないと楽ちんではないから。

逆に言うと、自動運転をしている間でも自分が常に周囲に注意を払いながら、運転「してもらって」いると、これはとっても疲れます。 普通にハンドル握って運転してた方が楽なくらい。

実際に自動運転の車を走らせると、最初はとにかく不安です。本当にちゃんとステアリングが作動するのか、ブレーキは…などと考えてしまい、逆に疲れてしまうのです。 ですが、これを何度か繰り返していくうち、自動運転に対する心配がそもそもストレスとなっているので、人間はその心配を止めようとする方向に神経が動くようで、気がつくと完全に自動運転に頼りきった運転になってしまうみたいなのです。

この時点でもう、「常に安全運転を心がける」などという理想的な姿勢は不可能となってしまいます。 ハンドルを主体的に操作しないのに、前方を注視し車の動きを監視し、安全に心がけるというような負荷の高い作業を長時間続けるのは現実的にできることなのでしょうか?

周囲に気をつけるというのは、自分がハンドルを操作してアクセルを踏んでいるから自然にできることであって、機械が勝手にやっている事に対して監視と判断を継続するは個人的には無理だと思ってます。

例えば自動運転でカーブに差し掛かると、人間なら無意識に速度を落としてコーナリングするのですが、機械ですからそのままの速度を保ってカーブを回ろうとします。 この時の違和感がストレスとなります。 これを続けてると、カーブが有ることを認識しない方が違和感も感じず、ストレスにならないと身体が習得してしまい、周囲への警戒や注視を止めてしまうのです。

助手席の人がこのようなストレスを受けないので疲れないのと同じです。きっと多くの人が自動運転に任せっぱなしになるのではないでしょうか。

(私もそうです)

ハリー・ポッターを観ながら運転というのは確かに言語道断なんでしょうけど、実際にボーっと自動運転している時に目の前にトレーラーが横切ってきたら、私もとっさに反応ができたかというと疑問です。

まだまだ、発展途上の技術ですから、これからいろんな議論や開発がされていくと思います。

あと数年後には先の警告文句も表現がマイルドになっている事を祈ります。

それでも、居眠り運転による追突や事故は確実に減ると思う

トラックにまず採用して欲しいですね

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コメント

確かに中途半端な自動化はドライバーの負担を増やすだけ、という考え方かも知れません。
街中も安心して自動走行できるなら、これほど楽な事はありませんから。
GooglePlexも行きましたけど、残念ながらGoogle Carは見かけませんでした…。

投稿: Kelly(理子) | 2016年9月 5日 (月) 22時04分

ゆえにGoogleは端からLevel5以外眼中にないわけですね。サンフランシスコだとまだ見かけないと思うけど、GoogleがあるマウンテンビューだとLevel5の自動運転車が走りまくってますよ。

投稿: 通りすがり | 2016年9月 3日 (土) 02時06分

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