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2011年5月17日 (火)

福島原発 メルトダウン

東電がどうやら、福島原発の1号機がメルトダウンしていた事を認めたようだ。 メルトダウンという言葉の定義の問題もあるが、チェルノブイリ事故の時のセンセーショナルな致命的な事故のイメージを表現する意味だとすると、ちょっとニュアンスが違うと思うが、「燃料棒の溶融」や「炉心溶融」という意味なら、正しい使い方と思う。

あまりブログに書くつもりは無かったが、政府と東電の今後の計画があまりに問題の本質をそらせているようなので、ちょっと書いてみることにした。

メルトダウンはすでに3/12の時点で発生していたとの事である。 これは私も想像がついていた。 また1号機だけでなく、当時稼働中だった2〜3号機ももちろん、同様な状況だ。 間違いない。

話がそれるが、このメルトダウンを引き起こした原因は、海水注入を行う決断を遅らせてしまったことにある。
震災直後、交流電源がダウンし、冷却機能を失った福島原発の1号機は、最後の緊急冷却機能である非常用復水器が作動、一定の時間は原子炉を冷却していたのが確認されている。 たしか1号機は8時間くらいは緊急冷却が機能していたはずだ。 また、2〜3号機は原子炉隔離時冷却系が、この復水器の代わりに機能し、もっと長い間原子炉を冷やし続けていた事が冷却系のデータから確認されている。 この冷却機能が保持されているうちに、海水注入を決断していれば、このようなメルトダウンは避けられたはずだ。

が、実際は海水を注入する事は廃炉を意味するわけで、東電側は判断を躊躇したと思われる。 なんとかできないかとしているうちに冷却水が蒸発してしまい。燃料棒が露出して溶融してしまった。 或いは、海水注入しようにもできない状態だったのかも知れない。 何れにしても一刻一秒を争う事態だったはずだ。 現場の人間は恐らく、このまま放置すればどうなるかは想定できてたに間違いない。 トップの人間がその重要性、後に続く重大な事故の恐ろしさがわからなかっただけだ。

水素爆発した時点で、炉心融解していることは明白だったが、東電は半日たってもどこが爆発したかすらも発表をしなかった。原子炉の建屋かタービン建屋かも言わなかった。 ここまで国民に情報を展開しないのもふざけた話である。

話を戻そう。

このような燃料溶融が起きた場合、圧力容器の下に溶けた燃料が溜まる。 溜まっていればいいのだが、圧力容器の底部は実は制御棒を出し入れする穴とか、配管とかが密集している。 厚さ16cm程もある圧力容器なのだが、この底の部分は複雑なつくりになっていて、高温の熱に強いわけではない。 燃料棒が溶融すると2300℃にもなるらしいから、この制御棒の穴部分などがやられてしまい、今度は溶けた燃料が格納容器内に落ちてくる。 そうすると、格納容器の底部にある水( 貯めてある)に高熱の燃料が触れて、今度は水蒸気爆発が起きる。 そう、2号機がこれだ。 圧力制御プールが破損した、とか言っているのがこれだ。 つまり2号機もこの時点で圧力容器から燃料が溶け落ち、格納容器まで達しているということになる。 いっておくが1〜3号機まで、みなこのような状態と考えた方がいい。

チェルノブイリ事故は一台の原子炉だったが、福島は3台もの原子炉がこんな状態なのだ。

問題は、今の水棺作業だ。 格納容器を水で満たすといってるが、どうやら水蒸気爆発とか地震の影響からか、格納容器の配管などが破損していて水が貯まらないらしい。

もう一度いうが、この格納容器内にはもう、溶けた燃料が落ちている。 ここに水を貯めようとしても、その水がどこかに流れている。 もちろん、燃料に触れた水だ。 これはもう高濃度汚染水どころか、放射能そのもののような水だ。 それが毎分数トン、という量でどこかに流れているのだ。

もう福島原発の周囲の地下水はかなりの濃度で汚染されているに違いない。 或いは海水にも広がっているのだろう。

一時、立坑のピットに汚染水が流れ込んでいて、それが海水に流れているということで大慌てでコンクリートながしこんだり、樹脂で埋めたりして対策していたが、同様な事が原子炉建屋の地下で今も起きている。 これを早く何とかしないことにはどんどん汚染が増えるはずなのに、そういう対策が発表されないどころか、今年中に冷却するとかいうようなのんびりした工程表をだしているだけだ。 冷却するのは必要だが、その汚染された冷却水がどこに行ったのか、それを早くなんとかしないことには恐ろしくてたまらない。 その汚染された水や土地で栽培された農作物とか、或いは海産物とか、どうするんだろう。 きちんと放射線とか測って市場に出すとは思えない。 こういう放射能は、体内に入ると内部被曝をしてしまい、ずっと体内に残ってしまう可能性すらある。

放射線区域で働く人は、飲食厳禁とされている事実がこの内部被曝の怖さを物語っている。

また、放射線の影響はすぐにはでない。数年後にガン等の影響となって現れる。また人によっても差異がある。 できることといえば、そういう影響の考えられる地域からはできるだけ遠くにいて、そういう危険性のある食物を取らないという事くらいだ。 そういう事もきっちり、正しく伝えて欲しい。 今の政府も東電も、本当に危険なところをわざと言わずに、うわべの安心だけを表現しているにすぎない、と感じる。

これからどうなるのだろうか。

おそらくは暫く、放射性の冷却水を垂れ流したまま冷却作業を続け、いずれは水漏れを直して正規の冷却機能が復帰する事だと思う。 しかし、それまで垂れ流した汚染冷却水による放射線の量は、チェルノブイリ事故の比ではない筈だ。 それを正式に発表するのは、きっと放射線によるガン被害が出始めた数年後、のような気がする。 ガン被害が出て、その原因を追求していって、ようやく「あの時の冷却水が大量に垂れ流したのが原因でした」という釈明をするのだろう。

私たちは、このような放射線の被害を受けないようにするには、最大限の注意を払わなければいけない…、ということを突きつけられて生活することになるのだろう。 それも何年も。

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コメント

どうもありがとうございます。 福島の原発事故に関して、政府は危険なことを言わずに国民をうわべの安心だけさせようという魂胆のようで、これでは気がついたら福島周辺の人たちは甲状腺ガンばかり増えて…なんて事にならなければ、と危惧しています。

iPhoneの方は現在、国内に多く普及しました。 自分はまだ、北米だけの販売していた頃、苦労して手に入れた日本の人たちに少しでも役に立てれば、と情報を流していましたが、もう私でなくても多くの人が沢山のiPhoneに関する情報を伝えてくれています。
ある意味自分の役目は終わった、とも感じているのですが、それでもまだsis007さんのように期待をして頂いている方も大勢いらっしゃいますので、これからも微力ではありますが、要所要所で話をしていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

投稿: Kelly | 2011年5月18日 (水) 12時56分

2007年からこちらのブログ拝見しています。
もっぱらiPhoneのJailbreak情報ですが。

原発問題とても分かり易いです。

今、私は仕事の関係でモンゴルにいますが、これからの日本は本当に心配です

iPhone関連のブログ彼方此方で見ますが、こちらのブログが元祖だと思っています。
これからも宜しくお願いします

投稿: sis007 | 2011年5月18日 (水) 00時52分

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