続・iPhoneで使える辞書アプリ

iPhoneの辞書アプリ「iDic」で、PDIC形式の有名な辞書である「英辞朗」の辞書データをEPWING形式に変換し、使えるようにする方法を書いておこう。　ちなみに私も「英辞朗」はパソコンで愛用している。

手順としては、「英辞朗」データをテキスト化→EPWING化→圧縮(しなくても良い)→iPhoneにインストール
という形になる。

まず、「英辞朗」とそのビューワー(PDIC VIEWER)をパソコンで開き、「Tool」メニューから「辞書の変換」を選択する。
ここで、PDIC形式から、１行テキスト形式に変換を選び、辞書データ「EIJIRO98.DIC 」(数値の部分は辞書バージョンにより違う)をPDICがインストールされたフォルダから選択して、「EIJIRO98.txt」という名前にして変換する。

この変換作業を他のファイル （WAEIJI98.DIC, IRREG.DIC, REIJI98.DIC, RYAKU98.DIC) も同様に行う。

次に、｢EBStudio｣を使って1行テキスト形式からEPWING形式に変換を行う。　このソフトはテキスト形式の辞書データをEPWING形式に変えてくれるものであるが、その変換の為の定義ファイルも必要になる。　リンク先の中にある「変換定義ファイル 英辞郎《PDIC1行形式用》 」というファイルを保存しておく。

EBStudioを起動し、定義ファイルを読み込ませる。「書籍」と書かれたボックスの中に、定義ファイルをドラッグ&ドロップするだけでよい。

次に、先にテキスト形式に変換しておいた、「EIJIRO98.txt, WAEIJI98.DIC, IRREG.DIC, REIJI98.DIC, RYAKU98.DIC」のあるフォルダを「基準ディレクトリ」で指定し、出力先のフォルダも指定する。

準備が出来たら、赤い「！」マークのアイコンをクリックして変換する。

これで出来た辞書を、フォルダごとiPhoneの/private/var/root/Media/Dic　の中にコピーして、再起動すれば使用できるが、容量が大きいのが気になる場合、下の方法で圧縮可能である。

圧縮には、「WinEBZip」というソフトを使うのだが、実行するには、あらかじめ 「.NET Framework ランタイムライブラリ日本語版」と「EB ライブラリ」をインストールしておく必要があります。　詳しくはこちらのサイトを参照にして下さい。

ET Framework ランタイムライブラリとEBライブラリをインストールしたら、WinEBZipを起動し、先ほど作成したEPWING辞書を指定して、圧縮する。　詳細は先のサイトを参照。
圧縮率は５で構わない。iPhoneでも十分実用的な速度だと思う。

圧縮されたら、全てのフォルダをPhoneの/private/var/root/Media/Dicにコピーする。
コピー完了したら、iPhoneを再起動する。

この方法で、他のEPWING辞書も圧縮することが出来る。市販の辞書を入れたいとき、便利である。

また、iDicは上の例のように、複数の辞書を同時検索できる。

サードアプリの「weDict」もそれなりに使い心地はよいが、辞書がやはり貧弱と感じるようなときは、iDicを使って好きな辞書をインストールすると良いだろう。　これで電子辞書を持ち歩かなくとも、iPhoneだけで事足りると思う。　個人的には非常に便利である。

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